「スイーツ大好き!食後の甘いものがやめられない!でも、なんでこんなに渇望してしまうの?」あなたのそれ、実は腸内細菌のせいかもしれません。

最新の研究から明らかになった、甘いものを渇望する理由とは?腸内細菌との関係性について、お話します。

アメリカで行われた研究によると、腸内を無菌状態したマウスは、脂質や糖質の高い食事を過剰に摂取する傾向にあることがわかりました。これは、腸内細菌が失われることによって、食欲を抑制する働きが減少したためと考えられています。さらに、この食欲を抑制する機能は、腸内細菌の中でも乳酸菌が大きく関わっていることが明らかになりました。

つまり、腸内細菌叢は私たちの食欲をコントロールしていたのです。さらに腸内細菌の影響は、食欲だけに留まず、脳の報酬系にも影響を与えるとのこと。腸内細菌のバランスが崩れることで、ドーパミンなどの神経伝達物質(いわゆる脳内の信号のようなもの)の調節が妨げられ、ジャンクフードを渇望することもあり得るんだとか。

あなたの甘いものへの渇望は、腸内細菌が支配しているかもしれません。食欲をコントロールするためにも、腸内細菌をケアすることを、お忘れなく。

Reference : Ousey, J., Boktor, J. C., & Mazmanian, S. K. (2023). Gut microbiota suppress feeding induced by palatable foods. Current Biology, 33(1).