発酵食品を食べる、腸活サプリを飲むなど、なんとなく腸活をしているけど、

「どうやって腸活の効果を見たら良いのかわからない……」

という悩みを持っていませんか?

そんな人にこそやってほしいのが、便を観察する、「観便」です!

そこで今回は、うんちを見て自分の体の状態を観察するポイントをお伝えします。

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うんちは腸からのお便りです

私たちは毎日食事をしますが、そこから栄養素を吸収するだけでなく、うんちとして外に出す作業をしています。

そのため、うんちの中身を「食べかす」だと思っていませんか?

実は、うんちはただ食べ物の残りものではなく、カラダの中のさまざまなものからできています。さらに、うんちの形状や匂いを観察することで腸内細菌のバランスがわかることから、うんちは腸からのお便りともいえるでしょう。では、うんちは何からできているのでしょうか。

便の中身は食べかすだけではない

食べたものによってにおいや形が変わる便。そのことから、便のほとんどが食べかすという印象があるかもしれません。

でも実は、便に含まれる食べかすは6-7%程度といわれ、ほとんどは水分でできています。残りは剥がれた腸の粘膜(6〜7%)やいきた腸内細菌(6〜7%)で、うんち1gあたりに1000億個以上の腸内細菌が含まれています。(*1)

うんちの状態を知ろう!理想の状態とは?

理想のうんちは「バナナ状の便」で、1日1回以上同じタイミングでするりと出るのがベストです。

形はバナナ状もしくはとぐろを巻いたような形。量はバナナ1〜2本程度、硬さはなめらかさがあり少しやわらかいくらいといわれます。

色は黄土色や茶色、においは悪臭ではないほどの少しある程度、トイレの水に少し浮くくらいの重さが理想です。

また、観便の方法として、「硬さ」を見る方法と、「におい」をチェックする方法があるので、それぞれご紹介します。

うんちの硬さチェック!

ブリストルスケール (*2)

うんちのやわらかさは、大腸を移動する時間と大きく関係しています。

例えば、腸の中を速く流れるとそれだけ大腸を通る時間が短くなるので、水っぽい下痢のようなうんちに。反対に腸の中をゆっくり進むと水分が抜けた硬いうんちになります。

また、色も重要な指標です。

うんちが早く腸内を通過すると黄色くなり、長くとどまると濃い茶色になります。

下痢になった場合は、飲酒量を控える、お腹を冷やさないようにするなど、便秘の場合はおなかのマッサージや水分を摂るなどで解消してあげるのがおすすめです。

なお、白色や灰色、黒色や赤色など普段と異なるうんちが出た場合は、早急に医療機関を受診しましょう。

うんちの匂いチェック!

うんちのにおいもまた、腸内細菌のバランスに大きく影響されます。

例えば「卵が腐ったようなにおい(硫黄臭)」がする場合は腸内フローラのバランスが崩れている可能性があります。

特にタンパク質の摂りすぎや食物繊維不足が悪臭の原因になるため、そのような場合は普段の食生活を見直してみましょう。

自分の健康状態はうんちを見る「観便」で確認しよう

腸活をしていく中で自分の体がきちんと良い状態へと変わっていっているのかわからないという悩みは、うんちを観察する観便で解決できます。自分のカラダのコンディションを知るには、まずうんちを見ることから始めてみましょう。

普段の生活にすぐ取り入れることができ、腸活が本当に自分にあっているのかをチェックできる方法なので、ぜひやってみてくださいね!

引用

*1:fecas | britannica.com

*2:Lacy, B.E. et al. (2016) Bowel Disorders, Gastroenterology, 150:1393.