寒い場所にいるとお腹が痛くなる……
冷たいものを飲むと腹痛でトイレに行きたくなる……
これから夏本番になると、冷房の効いた部屋での作業や冷たい飲み物ばかり飲む機会が増えてきますが、そんな時に注意したいのが「お腹の冷え」。体全身の冷え(冷え性)と合わせて注意・ケアすることで、大事な会議や長時間の電車での腹痛も怖くありません。
特に、お腹の冷えが招く腸の不調と、今日からできる簡単なケア方法についてお話します。
お腹の冷えは腸に良くない?【セルフチェック】
冷たいものばかり飲む、冷房の効いた部屋に薄着でずっといる、など全身の冷えは体にとって負担をかけるものですが、お腹まで冷えやすい人は要注意です。
<簡単にできるセルフチェック方法>
● 1日に3杯以上冷たい飲み物を飲む
● 冷房の効いた部屋で1日5時間以上過ごす
● お腹に手をあてると温かくならない
● 胃もたれを感じることがある
● お腹を下しやすい
これらの項目に3つ以上当てはまる人は要注意。「お腹冷え」の可能性があります。
お腹の冷えからくる不調は腹痛だけではありません。
実は、お腹の冷えがあなたの腸内フローラのバランスを乱してしまう可能性があるのです。
腸にいる菌は、37度付近で一番元気に活動する生き物。冷えにより腸内の温度が下がってしまうと、腸内フローラのバランスが乱れてしまい、便通が悪くなってしまったり、免疫力が低下してしまったりしてしまいます。
お腹を冷やしてしまう生活習慣は?
あなたの生活習慣は大丈夫?普段の生活習慣を見直してみましょう。
・冷たい飲み物の飲みすぎ
・お腹周りに着ているものが少ない
・冷麺、冷えた蕎麦、冷えたおにぎりなど冷えたご飯をよく食べる
・朝食を食べない(週に4日以上朝食欠食)
・シャワーで済ませる(湯船に浸からない)
・あまり体を動かさない(慢性的に運動不足)
お腹の冷えは、季節の影響もありますが生活習慣を見直すだけで改善できるもの。
お腹が弱くて、大事な時にトイレに篭りがち……という方は、これからご紹介する方法でお腹の冷え性と腸の不調から解放されましょう。
今日からできる!お腹の冷え性対策
①冷たい飲み物を摂る頻度を減らそう(温ドリンクも一緒に)
汗ばむ季節は冷たい飲み物が飲みたくなりますが、最低でも1日1〜2杯程度にしましょう。朝は白湯にして、日中飲む水は常温にする、カフェで頼むコールドドリンクは氷抜き(少なめ)での注文もできます。ちなみに、冷たい飲み物は本当に腸内フローラのバランスを乱すことが研究レベルで明らかになっています。
②腹巻きをつけてお腹を物理的に温めよう
冬や寒い時期に活躍するイメージのある腹巻きですが、夏も活躍してくれますよ。特に、職場や家の中がクーラーで冷えるという人は、腹巻きを活用しましょう!汗が出るほど暑い時は脱いで、冷えを感じる時に着ける、を意識してみてください。カイロを腹部に貼るのもおすすめですよ。
③食事は温かい状態でいただこう
夏はレストランやコンビニに冷たい料理が並ぶことが多いですが、いつも冷たい料理ばかりを食べるのもお腹の冷えの原因。できれば、冷たい料理に合わせて温かいスープを足す、飲み物はホットで頼む、など食べ・飲み合わせで工夫しましょう。生姜やネギなどの薬味を活用するのもおすすめですよ。
④朝食は欠かさずに食べよう
糖質には体温を上げる効果があるので、朝食は冷えた体を温める上でも重要な一食目です。また、朝食を食べることで腸も動き出してくれます。おすすめはやっぱり温かい食事。ご飯に味噌汁といった定番メニューを食べましょう。朝はプロテインだけ!という方は、お腹の冷え予備軍かもしれません。
⑤湯船に浸かろう(最低でも1日15分を目指して)
忙しくてついついシャワーだけで済ませてしまっている……
もしかしたら、その習慣はお腹だけでなく体全体の冷え性を招くかもしれません。毎日40〜42度のお湯を張って15分入るだけでも、体の変化は起こりますよ。入浴剤もお好みの香りを選んで、1日の仕事の疲れを癒しましょう。
⑥腸活食材を取り入れよう
お出かけをして寒いお店に入ると、お腹がグルグル言ってしまう……
職場の空調は一定制御されているので、自分で防寒対策(上着を羽織る)などしているけど、腹痛が突然起こってしまう……
そんな時は、日常的に腸をケアすることもおすすめです。腸の乱れを最小限に食い止めて、お腹の冷えに負けないようにしましょう。
■菌を摂り、育てて、守ろう
菌を摂る:発酵食品(ヨーグルト、キムチ、漬物、納豆、塩麹、甘酒など)
菌を育てる:食物繊維とオリゴ糖
菌を守る:お腹を温める、温かい飲み物を飲む、湯船に浸かるなど
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まとめ|今日からできる、お腹の冷え対策
汗ばむ季節でも、冷房がガンガンに効いた部屋や夜間は肌寒く、お腹の不調を訴える人はたくさんいます。お腹の冷えは腸内フローラのバランスを乱してしまう可能性もあり、注意が必要。
冷たいジュースではなく常温のお水、腹巻きを使うなど、お腹の冷え性を改善するだけで不調を軽減させるサポートになりますよ。もちろん、腸内環境を普段から整えることもお忘れなく。