朝、通勤時の満員電車に揺られる、狭い空間で仕事をする、そもそも都心の人の多い空間で生活する。そんな、いわゆる過密な空間は「腸内環境」にも悪い影響を与えてしまうかもしれません。
2021年に行われたアメリカ・フランスの研究によると、どうやら過密環境が腸内環境に悪い影響を与えているらしいのです。
通常の2倍の密度で育てたマウスは、ストレスを感じたときに分泌されるホルモンである「コルチコステロン」が明らかに増えました。さらに、このストレスホルモンの上昇は、軽い慢性腸炎や高血糖、腸内フローラの変化などにも関係することがわかったのです。
さらに、高密度環境で育てたマウス→通常飼育のマウスへ腸内細菌を移植をすると、炎症や高血糖になるとのこと。それだけ、腸内細菌のバランスは全身の健康に影響を与えるのです。
毎日乗る満員電車、人だらけの空間、都会で生きること。無意識のうちにこれらはストレスを与えて腸内環境に悪影響をもたらしているのかもしれません。腸の中は見えないので、なかなか意識することは難しいかもしれませんが、まずは「ストレスケア」を習慣化することが重要でしょう。