寝る前にスマホやPC、タブレットを手放せない…という方は多いのではないでしょうか。デバイス機器類の光はあなたの脳だけでなく、腸にまで影響するという研究結果をご紹介します。
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中国の華中科技大学が行った研究で、一週間ごとに6時間ずつ明/暗サイクルをずらしたマウスの腸内環境について調べました。
その結果、マウスの腸のバリア機能が低下し、腸で軽度の炎症が発生。また、腸内細菌叢の多様性も低下していたそう。
さらに、マウスの腸内細菌叢を通常通り飼育した健康なマウスに移植したところ、移植されたマウスの腸のバリア機能が低下し、腸の炎症が観察されたそうです。
「明/暗サイクル」は私たちヒトにもあり、概日リズムと呼ばれます。(いわゆる体内時計です)
この「概日リズム」のおかげて、私たちは一定の時刻になると眠くなり、一定の時刻になると目が覚めるといった生活習慣ができあがっています。
そんな概日リズムを整える要因のひとつが光であり、夜勤、就寝前のスマートフォン操作などは概日リズムを乱し、睡眠障害や諸疾患、糖尿病や癌などのリスクを高める可能性も。
さらに今回の研究結果によって、概日リズムの乱れが腸内環境にも影響することを考えると、夜寝る前のスマホはほどほどにして、部屋の電気を暗くするなど睡眠の質を高める生活習慣に変えることが大切そうです。