腸活にぴったりな食材として「発酵食品」が有名ですが、子どもの健康にも発酵食品はおすすめ。腸内環境を整えて、子どもの成長や健康を支えるだけでなく、日本の食の文化を伝えるきっかけにもなります。

しかし、毎日の献立を考えるのはとても大変。どのような料理に、発酵食品を摂り入れればいいのでしょうか?

そこで本記事では、子どもにも発酵食品がおすすめな理由を紹介します。子どもと一緒に食べたい発酵食品を使ったレシピも紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。

子どもにも発酵食品がおすすめな理由は?

子どもにも発酵食品がおすすめな理由は?

腸は「第二の脳」ともいわれ、腸内環境の状態が子どもの成長や健康にも影響します。特に子どもの腸内環境は3歳で決まるといわれているため、幼少期の食事がこれからの成長をサポートしてくれます。

参考:赤ちゃんの腸内環境の特徴とフローラ形成を決める3つの要因

腸活に適した食材といえば「発酵食品」ですが、実は子どもの健やかな成長にも発酵食品がおすすめ。発酵食品には「プロバイオティクス」と呼ばれる、腸に良い細菌が豊富に含まれています。腸にいい菌を増やすことで免疫力が上がり、風邪に負けない強い体を作ります。(*1)

また発酵食品は、菌のエサとなる「プレバイオティクス」との相性も抜群◎食物繊維やオリゴ糖などの食品と一緒に摂ることで、腸内環境を整える効果が期待できます。

そして発酵食品は、日本が誇る伝統的な「和食」の鍵となる食品です。自国の食材を学ぶ「食育」も含めて、美味しく楽しく腸活を楽しみましょう。

発酵食品にはどんなものがある?子どものために選びたい発酵食品のおすすめ

発酵食品にはどんなものがある?子どものために選びたい発酵食品のおすすめ

次に、子どものために選びたいおすすめの発酵食品を紹介します。

◯味噌

日本の食文化を長年支えてきた味噌。味噌汁など、子どもでも食べられる料理に使いやすい食品です。味噌で腸活をするなら、生きた菌を選ぶことが重要。「生味噌」や「菌が生きている味噌」と表示されているもの、パッケージに空気穴が空いているものなどを選びましょう。

◯甘酒

実は甘酒も、腸活効果が高い発酵食品として知られています。特に米麹で作った甘酒がおすすめ。食物繊維やオリゴ糖が含まれているため、お通じを改善し腸内環境を整えてくれます。

◯ヨーグルト

朝食の定番となっている、みんな大好きヨーグルト。できれば無糖タイプのヨーグルトを購入し、フルーツやハチミツで味付けをして食べましょう。子どものおやつにも、嬉しい一品ですね◎ただし、1歳未満の子どもにハチミツはNGです。

子どものために作りたい、発酵食品を使ったレシピ

最後に、管理栄養士考案の子どものために作りたい、発酵食品を使ったレシピを3つ紹介します。ぜひおうちで作ってみてください。

①まだ硬いものが食べられないお子さまへ「さつまいものポタージュ」

①まだ硬いものが食べられないお子さまへ「さつまいものポタージュ」

1つ目は、さつまいものポタージュです。ホクホクとしたさつまいもは、まだ硬いものが食べられないお子さまにおすすめ。さつまいもには食物繊維が豊富に含まれており、便秘の改善に適した食材です。

そして、味付けは塩麹のみ!腸内細菌のエサとなるオリゴ糖が含まれているため、さつまいもと一緒に摂ることで効果を大いに発揮します。温かいポタージュを楽しみながら、さつまいもで腸活を実践しましょう。

参考記事:【管理栄養士考案】野菜が苦手なお子さまにもおすすめ「さつまいもポタージュ」で腸をいたわる 

②よく噛み噛みしてもらうには根菜がカギ! 「根菜たっぷり豆乳みそグラタン」

②よく噛み噛みしてもらうには根菜がカギ! 「根菜たっぷり豆乳みそグラタン」

2つ目は、子どもも大好きなグラタンです。食物繊維豊富な根菜を摂り入れることで、腸内環境を整える効果が期待できます。また噛みごたえのある根菜類で、子どもによく噛む習慣を癖づけることも重要。早食いを防止する食べ方で、不満防止にも一役買ってくれるでしょう。

またホワイトソースを豆乳と味噌に置き換えることで、ヘルシーかつコクのある味わいを実現!豆乳には腸内細菌のエサとなるオリゴ糖が含まれているため、味噌とあわせて摂りたいおすすめの腸活食材です。子どもも大好きな熱々のグラタンで、美味しく腸活を実践しましょう。
参考記事:【管理栄養士考案】子どもに人気のメニューで腸活!「根菜たっぷり豆乳みそグラタン」

③子どもから大人まで楽しめるおやつ「チーズケーキ風かぼちゃケーキ」

③子どもから大人まで楽しめるおやつ「チーズケーキ風かぼちゃケーキ」

3つ目は、子どもから大人まで楽しめる、チーズケーキ風かぼちゃケーキです。

発酵食品であるヨーグルトは、そのまま食べるだけではなくお菓子の材料としても使われます。加熱すると、チーズのような風味になるのが特徴です。加熱してヨーグルトの中の菌が死滅したとしても、死菌も腸活に役立つことがわかっているので安心してください。

またカボチャには、便秘予防の働きがある食物繊維も含まれているため、美容にも健康にも嬉しいメニューです。

参考記事:【管理栄養士考案】チーズケーキ風かぼちゃヨーグルトケーキ

まとめ|毎日のお買い物の参考に!発酵食品は家に常備しておこう

まとめ|毎日のお買い物の参考に!発酵食品は家に常備しておこう

「発酵食品」は腸内環境を整え、子どもの健やかな成長を支えてくれる食品です。味噌や甘酒、ヨーグルトなどの発酵食品を積極的に摂り入れて、子どもの成長を支える献立を意識してみましょう。

また子どもの腸内環境は3歳で決まるといわれているため、この時期の食事がこれからの成長や健康を左右すると言っても過言ではありません。今回紹介したレシピを参考に、家族みんなで美味しく楽しく、子どもの成長をサポートしましょう。

引用

*1:腸内細菌と健康、e-ヘルスネット(厚生労働省)