できれば老けたくない、という感情は大人の誰しもが持つ欲望。

お高めなスキンケアや美容医療などでアンチエイジングに勤しむのもいいですが、これからは腸の年齢を若くすることも意識したくなるような研究結果がここにあります。

中国で行われた研究*によると、老齢マウスの腸内に若いマウスの糞便を移植した結果、老齢マウスの腸内フローラのバランスが若返ったとか。

さらにそれだけでなく、注目すべきは老化が原因で起こる全身の疾患を改善したこと。特に肝機能や脾臓機能の保護、グルコース感受性、炎症、抗酸化能の向上、腸管バリアを改善…などがみられたそうです。

〜なぜ、老化が予防できたのか?〜

それは、若いマウスの糞便移植によって、老齢マウスの腸内フローラの多様性が高くなったこと、特に腸内の良い菌であるアッカーマンシア菌とビフィズス菌の存在割合がアップしたことがポイントです。

出典:光岡、1973

腸内フローラのバランスは年齢によって変化(老化)しますが、少しでもその老化を食い止めることに加えて、若い頃の腸内フローラのバランスに近づけられるような食生活を送ることも重要でしょう。

参考:腸内細菌の多様性は日々の食事から!腸活にピッタリな最強食材を解説します

Reference : Ma. J., Liu, Z., Gao, X. et al. (2023) Gut microbiota remodeling improves natural aging-related disorders through Akkermansia muciniphila and its derived acetic acid. Pharmacol. Res., 189:106687.