日々、忙しく働くビジネスパーソンが大切にしていることは、集中力や発想力、冷静な判断力のような仕事の生産性ではないでしょうか。
そんな生産性を落としてしまうのが、「疲労」です。忙しいスケジュールやプレッシャーの中で疲れが溜まり、心身ともにバランスを崩すことは珍しくありません。
疲れが抜けず、日々の生活に活力が感じられない状況は、さまざまな影響をもたらします。パフォーマンスの低下や集中力の欠如は、仕事の品質や生産性に悪影響を及ぼすだけでなく、プライベートな時間や関係性にも悪影響を及ぼす可能性も。
疲労の原因は睡眠不足や食生活の乱れ、ストレスなどさまざまなものがありますが、最近の研究で疲労と腸内環境が関係していることがわかってきました。
そこで、今回は疲労と腸内環境の関係、手軽にできる腸活食・生活を紹介します。
疲労と腸の関係|慢性疲労患者の腸内フローラの多様性は低かった
アメリカの研究で、慢性疲労患者の腸内細菌叢を調べたところ、その多様性指数が顕著に低かったと報告されています(*1)。
腸内細菌の多様性が下がってしまうと、腸内細菌が作り出す有益な代謝産物(短鎖脂肪酸など)の恩恵を受けられず、体全体の調子が乱れることが疲労につながっているのかもしれません。
参考:疲労の原因には腸内環境が関係していた!?腸活で毎日を元気に過ごそう!
もちろん、毎日の疲労を取り除くためには睡眠をしっかり取る、ストレスを解消するなどの方法に取り組むことが大切です。ですが、加えて腸をケアすることも、疲労を取り除くためには重要なビジネススキルになり得ます。
そこで、ビジネスパーソンにおすすめの具体的な腸活方法をお伝えします。
今日からできる!最も手軽な腸活方法とは
①プラス1品で副菜を取り入れる
腸内環境を整える上で重要なことは、菌を摂り、育てること。つまり、発酵食品で菌を摂り、野菜や豆類、海藻類(菌のエサ)で育てましょう。
野菜を意識して摂るのは調理の時間もないし難しい……という方は、コンビニを活用してみてください。
最近は、コンビニでカップデリ、レトルトの副菜が種類豊富に並んでいます。いつもの食事にこれらの副菜を一品でもいいので追加してみましょう。
<おすすめの副菜>
- キムチ
- 納豆
- きんぴらごぼう
- 卯の花
- ほうれん草の胡麻和え
- 豆サラダ
主食となるお米やパン、麺類を工夫する
毎日の食事の中で工夫できる最大のポイントは、主食を工夫(置き換え)することです。
例えば・・・
●白米→もち麦や雑穀米に変える
●パスタ→ペペロンチーノよりも具沢山のパスタ
●サンドイッチ→全粒粉パンや具沢山サンド
●うどん→そば(タンパク質もアップします)
など
朝食や間食にフルーツを取り入れよう
最近ではコンビニやスーパーでいろんな種類のカットフルーツが売られています。
ぜひ、朝食やおやつ時間にカットフルーツを活用しましょう。
果物にも、腸内細菌のエサとなる水溶性食物繊維やオリゴ糖が含まれるものがたくさんあります。
<おすすめフルーツ>
●バナナ
●りんご
●キウイ
●ぶどう
●みかん
ジュースや清涼飲料水は控えましょう
コーラや炭酸飲料などのドリンクには、多量の砂糖が含まれます。砂糖の摂りすぎは腸にあまりよくない上に、血糖値を急激に上昇させてしまうので、強い眠気に襲われる可能性もあります。
疲労は、血糖値の急上昇・急低下も原因のひとつ。できればお水やお茶、ブラックコーヒーなどを仕事中に飲むようにしましょう。
まとめ|腸を整えて疲労に負けない体でパフォーマンスを高めよう
疲労が蓄積していくと仕事や日々の生活のパフォーマンスを下げてしまいます。
また、今回ご紹介したように慢性疲労患者の腸内フローラの多様性は低いという結果があったことからも、疲労のケアには腸活が欠かせません。いつもの生活を振り返って、できるところから腸活に取り組んでみましょうね。
参考:うんちを見て自分の腸と体の状態をチェック!理想のうんちの状態は?