もうすぐ梅雨の時期。なかなか外出しづらく、曇りや雨続きでなんとなく気分が滅入ってしまう…
実は、私たちは気候や季節によって感情の波が大きくなりやすく、『季節性感情障害(SAD)』とも呼ばれています。この季節性感情障害(SAD)は、『メラトニン』と関連しています。
メラトニンが分泌され続けると憂鬱になりやすい
『メラトニン』は、睡眠を促すホルモンのひとつ。体内時計の調節をし、疲労回復やリラックス効果をもたらします。一見良いホルモンにも見えますが、夜に体内のメラトニン濃度が高くなければ意味がありません。日中このメラトニン濃度が高い状態が続くことで、季節性感情障害、つまり落ち込みや憂鬱とした気分を招いてしまうのです*。
メラトニン濃度が高い状態が続く理由:日照時間が短いため
①太陽の光を浴びることで押されるメラトニンの分泌OFFスイッチが入らない
②太陽の光を浴びることで分泌される『セロトニン』が十分量生成されない
太陽の光は私たちの体内時計を整える働きがあり、夜間に分泌されるメラトニンの分泌を止め、幸せホルモンとも呼ばれる『セロトニン』の分泌を促すスイッチでもあります。
ところが、梅雨の時期や秋〜冬にかけて日照時間が短くなると、メラトニン分泌OFFスイッチが押されず、セロトニンの量も減ってしまいます。これにより、鬱々とした気持ちになりやすいのです。
季節性感情障害への対処法
窓際に座り、光を浴びるようにしましょう。曇りの日の朝は、部屋の電気を明るくしてみてください。逆に、夕方になったら電気は暗めに。光は体への強い刺激ですので、うまく活用しましょう。
また、睡眠時間を統一し、毎日バラバラの時間に寝ないようにすること、適度に運動をすることも心がけてみてくださいね。気分がそれでも滅入ってしまうなら、誰かに相談する(カウンセリングなど)もおすすめです。
また、腸内環境を整えることも重要です。腸は脳と密接に関連し、自律神経やホルモン分泌に作用します。発酵食品や野菜・果物で菌を摂り、育てる+ゆっくりお風呂に浸かる、靴下や腹巻きをつけるなどの温活で、菌を育てましょう。
季節は私たちの体に大きなインパクトをもたらします。楽しみつつも四季の変化に合わせた体調管理で、毎日健やかに過ごしましょう!