よし、面談終わりと。
鈴木啓太 | AuB株式会社 代表取締役
1981年生まれ、静岡県出身。小学生よりサッカーをはじめ、中学校時代は全国制覇を成し遂げ、高校はサッカー強豪校・東海大翔洋高校へ進学。2000年に浦和レッズに加入後、日本代表でも活躍した元トップアスリート。2015年10月中にAuBを設立。2015年に現役を引退し、AuB代表取締役に就任。経営者でもあり、2児の父としても奮闘中。
そういえば今のヒアリング面談でも質問されたけど、最近同世代で大腸癌の心配をしている人が多い気がするな。気のせいかな。
40代から大腸癌が増えてくるという統計があるので、気のせいじゃないですね。
冨士川凛太郎 | AuB株式会社 取締役兼研究統括責任者
1980年生まれ、熊本県出身。2008年、豊橋技術科学大学大学院工学研究科博士後期課程修了。2016年からAuBの立ち上げに参画。これまで40競技950人以上のアスリートの腸内細菌を検査し、その腸内細菌データを元に人々のベストコンディションを実現させるための研究に取り組む。
びっくりした。勝手に独り言を聞かないでください。
実は、大腸癌が心配でBENTREを受ける人も最近多いんですよ。特に、40歳を過ぎてから便秘になったり体調の変化を感じられている方や、癌で亡くなられたご家族がいる方などが気にされているようです。
(無視された)
大腸がんに限らず、40代になると健康のことがホットトピックになりますよね。話のネタが健康になることも増えた気がします。
40代から大腸癌が増えてくるという統計について、もう少し詳しく教えてください。
国立がん研究センターの統計で、日本では40代から大腸癌の発症率が顕著に上昇することが分かっています。
アルコールの摂取が大腸癌のリスクを高めるというのはよく認知されていることだと思うのですが、関係あるんですかね?
そうですね。アルコールは大腸癌のリスクを高める要因の一つです。多くの研究で、特に毎日アルコールを摂取する習慣がある人は、大腸癌のリスクが高まることが示されています 。例えば、国際がん研究機関(IARC)によると、アルコールは確実に発癌性があると分類されていますので。
確実にってすごいな…。
それと、加工肉にも注意が必要です。
ソーセージとか、ベーコンとか?
はい。保存性や風味を高めるために加工処理された肉製品のことですね。具体的には…
具体的にはどうして注意が必要なんですか?
まだ分かっていないことも多いですが、これらの加工肉は、保存期間を延ばすために塩や防腐剤、発色剤などが使用されていることが多く、これが健康への影響を懸念される理由になっています。また、加工の過程で発がん性物質が生成されるという報告もあります。
そう聞くと怖いですね。加工肉ってお酒のおつまみにぴったりだし…。
そうですね。飲みの場ではWパンチになる可能性があります。加工肉の摂取を減らし、バランスの取れた食事を心がけることが大腸癌のリスクを減らす一助と言えます。
これもちゃんとエビデンスがあるんですよね?
はい。WHO(世界保健機関)は、加工肉をグループ1の発癌性物質に分類しています。これは、加工肉の摂取が直接的に大腸癌のリスクを高めるという確かなエビデンスがあることを意味しているので。
じゃあ、リスクを減らすためにはどうしたらいいのでしょう?
一つは食物繊維の摂取を増やすことです。
食物繊維がどうしてリスクを下げることに繋がるんですか?
食物繊維は大腸の健康を保つために非常に重要で、腸内環境を整える働きがあります。全粒穀物や野菜、果物などを積極的に摂取することが推奨されています 。
具体的にはどれくらい摂ればいいんですか?
成人の1日の食物繊維摂取量は20gから30gが推奨されていますので、例えば、リンゴ1個で約4gの食物繊維が含まれていますし、ブロッコリー1カップで約5gの食物繊維が摂れます。
そう聞くと、結構な量を食べないと20gいかないんですね。
そうですね。なので、食事だけで摂取が難しい場合は、別途サプリメントなどで補ってあげるのがおすすめです。
確かに。40代以降も健康に人生楽しみたいので、腸活しないと。
あとは、定期的ながん検診も重要です。
確かに。若い時は健康診断受けなくてもいいやと思ってしまいがちですが、必ず定期的に受けたほうがいいですね。
大腸癌は早期発見が非常に効果的と言われています。日本では40歳以上の人は、2年に一度の大腸がん検診を受けることが推奨されていますし。
検診を受けることで、早期に発見できれば治療の成功率も高まりますもんね。僕も、次の検診ちゃんと予約しようっと。
腸活をしつつ、定期的な検診を受けることで、リスクを大きく減らすことができますから、必ずやったほうがいいです。自分の健康は自分自身の手にかかっていますから。
急に名言キタ。