・2023年5月25日(木)開催
・タイトル:「受付に革命を起こすプロダクトを」圧倒的熱量の裏側に隠された、コンディション管理術に迫る
・登壇:橋本真里子氏(株式会社 RECEPTIONIST 代表取締役CEO)
鈴木啓太(AuB株式会社 代表取締役)
自分の仕事に微細な疑問を抱き、その課題を解決するために事業を進める。仕事を進める上で熱量を注ぎ続けるために欠かせないのはやはり日々の体調管理です。
今回は、10年以上受付業務をされたのちに、クラウド受付システム「RECEPTIONIST」や会議室の予約管理「予約ルームズ」、日程調整を円滑にする「調整アポ」などの受付を改革するサービスを展開する、株式会社 RECEPTIONIST 代表取締役CEOの橋本真里子さんをゲストにお迎えして、コミュニケーションと体調管理についてのウェビナーを開催しました。その様子を一部抜粋してお届けいたします。(当日の様子は参加者限定で全ての様子をアーカイブ配信しております。)
「誰もやらないなら、私がやるしかない」起業のきっかけは受付業務のアナログさと理不尽さ
まずトークテーマに入る前に……なんで受付に革命を起こすプロダクトを起こそうと思ったんですか?
私はこれまでIT系のベンチャー企業(mixi、GMOなど)で受付を10年以上やってきました。IT企業って、常に最先端をいくイメージがあると思うんですが、受付はそんなことがなくて。紙とペンで名前を書いてもらって、受付の人が受け取って内線で呼び出して、担当の人がやってきて……受付だけはかなりアナログで非効率。ここに疑問を抱いたんです。
確かに、僕もいろんな会社のオフィスへ訪問することが多いですが、紙に名前を書くという作業をすることはいまだにありますね。
そうなんです、世の中は便利になっていくのに、受付だけは取り残されている。ここに改善の余地はあると思いましたし、他に受付の効率化を図った事業をしている会社もなかったので、2016年に創業しました。
なるほど!無いから私が作る、ということですね。確かに受付の人って大変そうです。
例えば、忙しい方は電話をかけても大抵席にいないんです。いても、作業の手を止めて電話に出るので、なんとなく不機嫌な対応をされてしまう……。私たちも、受付の仕事をしているだけなのに、「すみませんが、」と謝らないといけない。それに、何度も来訪していただいているお客様は顔を見ただけでわかるのに、形式ばって毎回紙に記入してもらっている……。私たちも、執務室にいる人も、来客の方も、誰もハッピーじゃないなと思っていました。
実体験の中で、事業が必要だろうというところで、立ち上げたんですね。やっぱり世の中にないものを作り出すためには熱量あってこそ。そんな橋本さんが、熱量持って事業を進めていく上での体調管理法やコンディショニングなどについて、3つのテーマでお話お聞きしていければと思います。よろしくお願いします!
よろしくお願いします!
テーマ①企業受付時代と経営者になってからの体調管理の意識の差や具体的な変化
起業するまでは10年くらい受付をされていましたが、そこから経営者になって、体調管理方法を変えられましたか??
実は、そこまで物理的に体調管理方法を変えたということはなくて……。
え、昔から走ってたんですか!
はい、走ってました(笑)実際は、10年以上の受付歴の中で走るようになったのは最後の3年ですが。その前はウォーキング(お散歩)を続けてましたね。
ちなみに、なんでウォーキングやランニングを始めたんですか?
受付って、替えの効かない仕事なんです。一番最初に会社に来て、受付をオープンする人ってシフト上1人しかいなくて。仮に早番の人が体調不良で会社に来られないとなると、会社の受付が開けられないので迷惑がかかってしまうんです。なので、シフトできっちり決まっている以上、穴が空けられないということを意識すると、自ずと体調管理の意識も高まるんです。
なるほどー!確かに、体調管理と責任感って、すごくマッチするじゃないですか。すごい納得感です。
毎日決まったサイズの制服を着なくてはならず、体型は変えられないんですよね……毎日同じ形・サイズの制服を着ることが体型管理にも繋がっていて。体調管理と体型管理も密接に関係していると思います。
なので、受付の仕事をすると健康意識が高まります(笑)
面白い!なので、それを気にして体を動かしたりしてたんですね。
あとは朝が早いので、早い時は20時半〜21時とかに寝てましたね。かなり早寝早起き。
じゃあ、ウォーキングとかランニングはどの時間にやってたんですか?
大体夕飯を食べた後ですね。夕飯もそんなにガッツリ食べないんですけど、腹ごなしみたいな感じで夜風を感じながら散歩していました。朝が早い分、夕方17時に仕事が終わるので、夜の時間を活用する生活です。
夜!いいですね!とはいえ、経営者になった今の生活リズムって当時とは結構違いそうですね。
そうですね。今は逆に夜時間を取るのが難しいので、朝走りに行って、そこから仕事をして、夜は会食みたいな感じです。でも夜寝る時間は遅くならないように心がけていますね。
じゃあ、今の方が意識的に生活リズム整えるとか体調管理って結構気を使わないといけないようになったんですか?
実はそうでもなくて。受付の時から食事・運動・睡眠の量はそこまで変わってないんですよ。変わってるのは年齢くらい(笑)
はい……(笑)
時間配分とかそこまで変わってないんですよ。
いや〜橋本さんって、元々からすごくしっかりされているんですね。
私、体育会系なんですよ!あとは中学〜高校とテニスをしていたので、運動は好きで。とはいえ、めちゃくちゃ健康志向かと言われるとそうでもなくて、春巻きと餃子とドーナツが大好物です(笑)
好きなものは好きでいいんですよ(笑)
(笑)好きなものを楽しむために、体を動かして罪悪感を無くしているという側面もあります。
なるほど。橋本さん、すごく心も体も健康的な方だと僕は思っていました。
テーマ②圧倒的熱量を維持するための体調管理におけるマイルール
経営者は仕事をやる上で、体調管理を「しなきゃいけない」と思うんですけど、ルールってあります?
あります。私、朝ご飯は食べないんです。食事を消化するのも結構疲れるし、1日3食は私にとっては多すぎる。それに、職業柄会食も多いので、そういう日の翌日はAuBさんの商品(BASE・GROW)だけだったりします。
おー!ありがとうございます!
1日1.5食くらいが私にとってはちょうどいいなと思っていて。お腹が空くときもあるんですけど、ガッツリ食べない方がパフォーマンスがいいんですよね。(個人差はあると思いますが)ランチや会食が続くと、体調が心配になるというか。
それは忙しいというより、内臓の疲れを心配しているんですね。
忙しいっていうのも一部あって。社内のメンバーは私がお昼ご飯を摂らないので予定をどんどん入れるんです(笑)それが習慣化したっていうのもあるかもですね。
小腹が空いたら何摂ってますか?
ゼリーとか、カフェラテとか飲みますね!飲み物を飲みながら仕事をしていると、そこまで空腹が気にならないというか。たまに低血糖になるときは、甘いものを少し補給します。
なるほど。AuBは腸活の大切さを発信しているのですが、腸活って意識されていますか?
めっちゃしてます、腸活大好きです!
おお!嬉しい!
AuBさんのGROWを摂るのもそうですが、乳酸菌入りの青汁を飲んだり、発酵食品(納豆・キムチ)を1日の食事の中で摂ったり、ヨーグルトを食べたり……酵素ドリンクも毎朝飲んでます。発酵、乳酸菌、酵母、酵素、こういったものが大好きです。
結構いろいろ摂られてますね。なんで意識し始めたんですか?
それこそ、啓太さんがいろんなメディアでインタビューされているものを読んで、「脳と腸は繋がっている」という言葉に納得感があったんです。腸は体のいろんなところを司っているし、お肌にも影響する、自分もそれを感じていて、良い腸内環境を作ることはいいことしかないなと思ったんです。それに腸活ってお金がかかることでもなくて、日常的にできることですし。ただ、意識し始めたのはやっぱり経営者になってからですね。
なるほどー!私が起業した時は「腸活?それ何?」って感じで、当時いろんな乳酸菌飲料が免疫力アップという訴求でやっと売れ始めた頃。それが、今となっては腸が肌や肥満、脳、病気に繋がっているという研究が発表されてきて、どんどん注目されてきたんですよね。ここ2〜3年で腸活がいろんな場面で広まってきました。
元々、日本古来の食事ってかなり優秀な腸活食だったんですよね。雑穀米に、野菜、お味噌汁、納豆、発酵食品。そういうものがだんだん薄れつつあるところから、腸内細菌研究によって見直されつつある時代に移ってきたのかなと思います。橋本さんも、胃腸を休めることと腸活をやり続けてほしいと思います。あと、橋本さんお子さまがいらっしゃいますよね?
はい、5歳の娘がいます。
ですよね。2〜6歳が腸活のゴールデンタイムなので、家族で腸活に取り組んでほしいと思います。
そうですね、引き続き、家族で腸活はやっていこうと思っています。ちなみに、娘はスクスク元気に育ってくれています。一時期便秘に悩んでいて、水分摂ってもなかなか改善しないとか。今は、保育園で体を動かしますし、いろんなものを食べるようになって改善しました。もちろん、AuBさんのkids baseも飲んでいます。
子どもの便秘とか、お腹の不調に悩んでいる方って結構いるんじゃないかなと思いますね。
なるほど、こどもから大人まで、それぞれのライフステージによって腸内環境も変わるので、その時によって最善の方法で管理するのが一番ですよね。
テーマ③ご機嫌に働き、活躍する従業員の共通点とは|体調の波を小さくするための秘訣
RECEPTIONISTさんって今社員は何名くらいいらっしゃいますか?
今は60名弱ですね。
おお!橋本さん見ていると、いつもご機嫌なイメージがあるんですよ。RECEPTIONISTのみなさんもご機嫌に働いているイメージがあるんですけど、その秘訣って何だと思いますか?
会社の中で共通して大事にしている言葉があって。
「自分の機嫌は自分で取る」
機嫌って人に取ってもらうイメージが多いかもしれないんですけど、人に機嫌を取ってもらうと依存するし、ちょっと違ったら不機嫌になってしまう。言い換えると、甘えているんですよね(ややシビアですが)。社内では自分の機嫌を自分で取っている人が多いので、ご機嫌に働いている人も多い気がします。
それは、やっぱり社長の背中を見て。
そうですね、そうだといいですけど(笑)
例えば、機嫌が悪くなる時ってあるじゃないですか。そういう時はどうしますか?
うーん、って思う時はありますが、表に出すことはしません。思考を変えるようにしていて。
何か起こったことに「むっ」としても、それを言われたのが私でよかったなとか、私以外の人が聞いたら傷ついたかもしれないけど、それを避けられた、とか。
イラッとしたり残念に思っても、元気だしやりたいことをさせてもらえているので、幸せだなとか。
自分が持ち直せる何かと比較して、自分の今の環境ってありがたいからイライラするのってもったいないって思うようにしています。
……橋本さんって体調悪い日、あります?
あんまりないんですよ(笑)
そうですよね!話を聞いていて、思いました。
今年のGW前に1週間くらい体調を崩したことがあったんですけど、それも起業してから一回もそういうことなかったので、「まあこういうこともあるよね」っていう感じでした。はっきり原因は分からなかったんですが、扁桃炎で熱が上がって丸二日続いたあと、腸炎みたいになっちゃって。疲れからくる免疫力の低下なのかな、という感じです。
そうだったんですね。疲れには逆らえませんね。
でもそれくらいで、体調不良で今日休みますーってことはないですね。
橋本さんを見てると元気になりますもん。
ありがとうございます!
大きな体調不良はほとんどないにしても、ちょっとした不調ってあるじゃないですか。そういう時は?
そういう時は、早めに寝たり、ビタミン類を補給したり。あとは副鼻腔炎を持っているんですけど、体調の波が荒れそうだな・・・!と思ったら早めに病院に行くようにしています。体調の波が大きくならないように事前の対処をするようにしています。
そういうふうに細かいケアをするようになったのは元から?
これは、経営者になってからより体調管理の意識が高まった結果ですね。あとは、腸活について振り返って考えてたんですけど、元々受付の仕事をする前は便秘に悩んでいたり、こんなに元気なキャラでもなかったなと思って。体調も、今より崩す頻度は圧倒的に高かったですし。
それが、受付という仕事をするようになって、責任感もそうですが規則正しい生活を職業柄強いられると、体の免疫や基礎体力が向上したんだろうなと思います。シフトが決まっているので、この時間に大体トイレに行きたくなるなとか、そのくらいの粒度で規則正しくなるんです。便秘がひどい時は薬を飲むこともしてたんですけどね。規則正しい生活ってめちゃくちゃ大事だなと改めて思います。
素晴らしいですね、アスリートみたいです。規則正しい生活のいいところは、(体調が良くなるのもそうですが)ちょっとした変化にすぐ気づくようになるんですよね。同じルーティンをするからこそ、ちょっと今日違うかも……?という変化に気づきやすいんです。
そうそう、まさにそんな感じです。
自分の体調に合った方法を用いて規則正しく生活をする、小さな変化に気づく、大きく変わる前に細かいケアをする。これがご機嫌かつ熱量を持って事業を前に進める秘訣ということがよくわかりました。ありがとうございました!
ありがとうございました!
まとめ|編集後記
これまで日々の生活を送る上で、少しくらい寝る時間が遅くなる、食事の質や量が変わる、活動量が減る等に対してなんとも思うことはありませんでした。しかし、今回のお話を聞いて規則正しい生活を送ることが変化に気づくためにも重要であるということを改めて感じさせられました。そして、何より「自分の機嫌は自分で取る」ということが、自分にとっても重要であり、もはや体調管理のひとつであるということを学ぶことができたと感じています。
セミナー最後のQ&Aタイムでは、「これまで合わなかった体調管理法は?」など、体調管理が経営者になる前から習慣化されていた橋本さんに対するご質問をたくさんいただきました。
今回ご登壇いただいた橋本さんが経営されるRECEPTIONISTでは、3つのサービスを展開されています。
・クラウド受付システム「RECEPTIONIST」
・日程調整ツール「調整アポ」
・会議室の予約管理システム「予約ルームズ」
ぜひ、気になる方はご覧ください。
熱量を持って仕事や自己研鑽をするためにも、毎日規則正しく生活し、自分の体と対話することを怠ることなく続けようと思いました。たまには自分のご機嫌を取ることも、忘れずに。