お酒が好きな人は注意したい、「痛風」。痛風は、プリン体から作られる尿酸が体内に高濃度に蓄積する高尿酸血症を背景に持つ疾患です。
痛風の症状は足や腕の関節痛が特徴であり、尿酸値が高いと起こりやすいですが、中には無症状の人もいます。症状が出る人と出ない人で、どのような違いがあるのか、特に痛風症状の有無と腸内細菌に着目した研究をご紹介します。
▼動画でも解説してます!(from 腸×タメch / presented by goodcho)
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メキシコで行われた研究で、痛風無症状な高尿酸血症患者と通風症状のある高尿酸血症患者の腸内細菌叢を比較しました。その結果、通風症状のある高尿酸血症患者は短鎖脂肪酸産生菌が少なかったことが明らかとなりました。
短鎖脂肪酸が痛風の症状の有無にどう関係しているのかは議論の余地があるものの、短鎖脂肪酸が腎臓の機能を保護することや、他の研究でも痛風に対してポジティブな影響を示すことを考えると、腸内環境を整える(=さまざまな短鎖脂肪酸産生菌を増やす)ことが重要なことは間違いでしょう。
アルコールは栄養素の代謝を抑制し、痛風だけでなく中性脂肪を体に溜め込む原因にも。腸をケアすることはもちろんですが、お酒はほどほどにした方がよさそうです。