そろそろ梅雨の季節か…。梅雨になると、なんとなく気分が落ちたり、身体がだるかったり、食欲がなくなったりするから、苦手なんだよな。

山本大貴 | AuB株式会社 aub for kids ブランドマネージャー
1988年生まれ、兵庫県神戸市出身。営業職として美容室専売用のヘアケアメーカーと健康食品および化粧品のOEM受託企業に勤め、2022年3月にAuBへ入社。現在はaub for kidsのブランドマネージャー兼商品企画責任者を務めている。絶賛イヤイヤ期である3歳の娘がおり、日々子育てに奮闘中。

確か山本さん、去年の梅雨の時期、ご飯が全然食べれなくて体重が落ちたって言ってましたよね。

冨士川凛太郎 | AuB株式会社 取締役兼研究統括責任者
1980年生まれ、熊本県出身。2008年、豊橋技術科学大学大学院工学研究科博士後期課程修了。2016年からAuBの立ち上げに参画。これまで40競技950人以上のアスリートの腸内細菌を検査し、その腸内細菌データを元に人々のベストコンディションを実現させるための研究に取り組む。

そうなんですよ。食べれたとしても麺類ばっかりになってしまい、全然バランスの取れた食事が出来ない期間が1ヶ月程度続きました。

梅雨の時期は1年を通してみても、自律神経を乱れやすい時期ですからね。

低気圧だからでしたっけ?

それもそうなのですが、雨が多いので日照時間が不足すること、湿気による不快さ等のいくつかの条件が重なることで自律神経を乱してしまう方が多いです。

僕はご飯が食べられない症状がメインですが、睡眠不足に悩む方も多いですよね。

そうですね。自律神経が乱れることの解像度をもう少し高めていくと、この時期はストレスが増えることによって緊張状態を担当する交感神経が優位になります。

緊張状態…だから寝れないのか…。

そして、交感神経が優位になると、腸の蠕動運動がうまくいかず、便通が悪くなることがあるんです。

いわゆる、便秘ですよね?

はい。なので梅雨の時期は、弊社に便秘の相談が多くなるんですよ。

そういうことか。便秘になるということは、悪玉菌優位な状態になってしまい、結果として腸内環境も乱れると。

腸内環境が乱れてしまうと、自律神経がますます緊張状態になるので、完全に負のスパイラルなんです。

だから、便秘にならないように腸活に取り組むことが大事だし、もっと言ってしまえば、自律神経を乱さないために腸活に取り組むべきということですね。

そういうことです。これは梅雨に限った話ではなく、季節の変わり目って自律神経が乱れやすいですよね。

確かに3月から4月に切り替わる時期などは、環境が変わるストレスが原因で、食欲がなくなったり不摂生してしまうという話もよく聞きますが、あれも自律神経の乱れからくるものなのかも。

そう言った時期に話を聞くと、やはり腸も乱れている人が多いです。

そうなると、梅雨の時期の体調不良を防ぐためには、日頃から腸を整えておくことが大事なんですかね?

そうですね。梅雨になったから腸を整えるではなく、可能な限り早めのタイミングで腸を整える=腸活が重要です。体調を崩したから腸活しようではなく、体調を崩さないために腸活しようというスタンスが大切です。

梅雨になると毎年低気圧に振り回される人生、嫌ですもんね。打たれ強い体質にならないと。

ですね。低気圧自体はコントールできるものではありませんが、腸内環境はコントロールできるわけなので。

何かと腸活は軽視されがちですよね。

世間一般への解像度が上げられていないのが要因です。腸内環境が乱れていると、質の悪い血液しか送り出せなくなりどんどん血流が悪化し、全身の細胞が必要とする酸素や栄養を届けることができず体調が悪化する、というふうに理解すると皆さん真剣に取り組んでくれます。

確かにそう聞くと一気に危機感というか、緊急度が増す気がします。

また、女性は結構気にすることかと思いますが、梅雨の時期は浮腫みが取れにくいと悩む方も多い印象です。これも、腸の動きが鈍ると体中の細胞に必要な栄養素を行きわたらせることができないので、浮腫みが取れなかったり、痩せにくかったりするのです。

コントロールできない低気圧を嘆くのではなく、コントロールできる腸に注力する。今年の梅雨は、体重が落ちないように頑張ろう!