子どものお腹を触ると、なんだかパンパンに張っている…

うんちにさっき行ったのに、なぜかお腹が張って苦しそう…

子どもがお腹を苦しそうにしていると、どうにかしてあげたいですよね。子どものお腹が張る原因の多くは便秘ですが、そうではない場合もあります。

そこで、子どものお腹の張りの原因と、解決方法についてお話します。

子どものお腹が張る原因の多くは「便秘」

子どもが苦しそうにお腹をさすっている…お腹を触ってみると張っている…そんな時は子どものトイレの回数を思い出してみましょう。

お腹の張りの原因は便秘である場合がほとんど。うんちが出ていなければ、お腹は張ってしまいます。

便秘の原因は、普段の食事で食物繊維や水分が不足してしまっていること、運動不足、トイレトレーニングの遅れなどが原因です。

食事中に空気を飲み込む「呑気症(空気嚥下症)」が原因の場合もある

呑気症とは、食事中に空気を口から飲み込んでしまうことで、お腹が張ってしまう症状です。特に、早食いや口を開けて食べる癖がある子どもは、呑気症になりやすいと言われています。

背中をポンポンと叩いてげっぷをさせたり、まだ自分で体を動かせない幼児の場合は体位を定期的に動かすことで改善されますが、これでもお腹の張りが軽減されない場合は、食事のスピードや咀嚼回数が少ない可能性が考えられます。

ある程度大きくなると、テレビや動画を見ながら食事をする子どもも中にはいますが、別のことに集中しながら食事をすると咀嚼回数が減る、空気まで飲み込むなどでお腹が張ることもあるのです。

お腹の張りを解消!今日からできるお腹(腸)ケア方法

子どものお腹の張りを解消させるために、今すぐ実践できる方法を解説します。

便秘の場合は食物繊維、水分量を意識してみる

子どもの便秘対策のために、腸内細菌のエサとなってうんちの量を増やす食物繊維を意識して取りましょう。おすすめは、白米に雑穀を混ぜる、さつまいも、豆類、フルーツを活用すること。離乳食や子どもの食事に、これらの食材を組み合わせてみてください。

子どもの腸活食材はこちらでも解説しています。

【子どもにおすすめの腸活食材】腸をケアして子どもの成長を支えよう

また、水分摂取量を増やすことも便秘対策に必要不可欠です。子どもはジュースが好きで水分をあまり飲まない…とお悩みのパパ・ママも多いかもしれませんが、ジュースばかり飲みすぎると便秘解消には繋がりにくく、やはり水を飲むことが大切です。少しずつでもいいので、水を飲む練習をしてみると良いでしょう。

②無理にトイレを強いない

子どもの主な便秘の原因は、「トイレを我慢する」こと。

トイレを我慢させないためにも、

  • 無理強いをしない
  • トイレの環境を整える
  • 食後にトイレに座るだけでご褒美シールをあげる
  • 時間に余裕をもつ(トイレ時間を設ける)

など、子どもがトイレに行きやすい状態を作るようにしましょう。

子どもの便秘対策についてはこちらで詳しく解説しています。

子どもの便秘には親子で一緒に腸活を*便秘の原因や解決方法は?

③ゆっくり咀嚼してご飯を食べる

呑気症が原因でお腹が張ってしまう場合は、ゆっくりと咀嚼して食べることが大切です。咀嚼することで唾液が出るので、虫歯予防や便秘対策にもなりますよ。(*1)

また、食事中に空気を飲み込まないようにするためには、気が散らないようにするのも重要。テレビを消す、食事中の会話を控えめする、食べ物を小分けにすることも効果的です。また、「ゆっくりモグモグしようね」と声をかけながら一緒に咀嚼すると、子どもは親の真似をしますよ。

まとめ|子どものお腹の張り対策に腸活と咀嚼を意識しよう

お腹がパンパンで苦しそうな我が子を見ると、心が痛みますよね。子どものお腹の張り、大きな原因は、「便秘」と「空気の飲み込み(呑気症)」が考えられます。

子どもの腸活と便秘対策、そしてゆっくり咀嚼することを意識して、お腹の張りをケアしてみてください。もちろん、どうしても治らない場合は、かかりつけのお医者さんに相談してみてくださいね。

子どもが元気に育つためにも、ぜひ腸活と咀嚼を習慣付けてみましょう!

便秘は早いうちに解決しておきたいですが、プレッシャーになったり苦手意識がついてしまって便秘になることもあるので、トイレを楽しい場所にする事も解決策の一つかもしれません。好きなおもちゃや絵本をトイレに置いたり、うんちが出たらシールを貼ってあげたり、トイレで過ごすことが楽しいと思えるように工夫してみてください。

引用

*1:厚生労働省、e-ヘルスネット、むし歯の特徴・原因・進行