石井さんの食生活について教えていただきたいのですが、普段から頻度高く食べている食べ物はありますか?
冨士川凛太郎 | AuB株式会社 取締役兼研究統括責任者
1980年生まれ、熊本県出身。2008年、豊橋技術科学大学大学院工学研究科博士後期課程修了。2016年からAuBの立ち上げに参画。これまで40競技950人以上のアスリートの腸内細菌を検査し、その腸内細菌データを元に人々のベストコンディションを実現させるための研究に取り組む。
りんごは毎日食べるようにしています。
石井さん(仮名) |40代に入り健康管理に気を使い始めたBENTREユーザー
素晴らしい。りんごも腸内細菌によいですね。
お、よかったです。引き続き毎日りんごを食べる生活をしていれば腸内環境が整いますかね?
一番の理想は、果物もいろいろな種類を食べていただきたいです。
種類?
はい、種類です。りんごを摂取する生活もgoodなのですが、りんご以外の果物も摂取することが可能ですか?
今まで種類は意識してなかったです。桃や苺も好きなのですが、腸的には大丈夫ですか?
桃と苺いいですね。ちなみに桃はペクチンという水溶性食物繊維が多い果物の代表例です。
ということは、腸内細菌を育てるためのエサになってくれるってことですか?
さすが石井さん!その通りです!
よーし!じゃあ明日からはりんごと桃と苺をルーティンで回していくぞ〜!
石井さんなのでもっとレベルの高いことをお伝えしてもいいですか?
え?なんでしょう?
桃と苺は、果物の中では近い種類で、同じバラ科の果物なんです。
…バラ科?
はい。先ほど、いろいろな種類の果物を食べた方がいいとお伝えしましたが、もう少し詳細をお伝えすると「多様な科の果物を意識して食べると、多様な食物繊維を摂取しやすい」ということなんです。
なるほど…。ということは、りんごと桃と苺は同じバラ科なので、違う科の果物を摂取した方がより良いということなんですね。
さすが飲み込みが早いですね。
じゃあ、サクランボはどうですか?
バラ科です。
梨は?
…バラ科です。
バラ科ばっかりじゃないですか。バラ科以外の果物ってなんですか?
バナナはバショウ科、柑橘系はミカン科、ぶどうはぶどう科、パイナップルはパイナップル科、キウイはマタタビ科です。
そう聞くといっぱいありますね。私、パイナップルとマンゴーも大好きなんです。
パイナップルは消化酵素が含まれていて、お肉などのタンパク質をよく分解してくれます。お肉を食べすぎたりすると悪性のガスを出す菌が増えてしまうので、パイナップルは腸によいと言われていますよ。
※パイナップルは美味しいだけじゃない*健康に嬉しい栄養素と選び方を解説
めちゃめちゃ良いじゃないですか。パイナップルもルーティン入りです。
マンゴーは水溶性・不溶性の食物繊維、さらにポリフェノールも含まれている果物ですので、腸内細菌に良く便通改善も期待できます。
最高じゃないですか。ルーティン入り決定。せっかくなのでそれ以外にも教えてください。なるべくスーパーで買いやすい果物がありがたいです…。
石井さん、ぶどうやみかんは好きですか?
大好きです。
ぶどう科はポリフェノールが豊富だったり、ミカン科はペクチンが豊富だったり、腸内細菌に良い成分がそれぞれ違うので、異なる科目の果物を意識して食べるのは良いと思います。
おおお、なるほど。ちなみにふとした疑問なのですが、腸に悪い果物ってあるんですか?果物全般好きなので色々試したいなと思うのですが、もし悪いものがあれば避けようかなと。
腸に悪かったり無駄な果物は思い当たらないですね。どちらかと言えば果物はお腹が冷えやすいので、一気にたくさん食べないようにだったり、朝食として食べる際は、白湯を飲んでおなかを温めてからの方がよいかもしれないということくらいです。
確かに夏だと特に冷たい果物が美味しい季節なので、一気に大量に食べてしまったり、キンキンに冷えた状態で食べることも多いので、気をつけよう。
今日紹介した果物は比較的スーパーでもよく売っていると思いますし、最近だとネットで産地直送で買えたりするサービスも増えてますので、色々調べてみてください。
わかりました。せっかくなので、普段あまり食べない果物を食べるように心がけてみようかな。
いいですね。
ビワとかラズベリーとか。
そ、それもバラ科です…。