・2023年10月19日(木)開催
・タイトル:渋谷からJリーグへ。大人になっても青春し続ける大人たちを率いる SHIBUYA CITY FC代表 小泉氏に聞く「長期間、第一線で活躍し続ける大人の共通項」
・登壇:小泉翔(SHIBUYA CITY FC運営 株式会社PLAYNEW代表取締役CEO)
・モデレータ:鈴木啓太(AuB株式会社 代表取締役)
本日は、SHIBUYA CITY FC代表の小泉さんにお越しいただきました!
小泉さん、今日はどうぞよろしくお願いします。
よろしくお願いします!
今日は「長期間第一線で活躍し続ける大人の共通項」というテーマで小泉さんにお話をお伺いしながらディスカッションできればなと思っているのですが、最近私達AuBは「長期間」というキーワードを大事にしているんですよね。
瞬間最大風速は、ある一定の短い期間を頑張れば出せる人も多いと思うのですが、アスリートでもビジネスマンでも、全ての人に共通して言えることとして長期間良い状態をキープできるっていうのはどんな環境でもアドバンテージになるんじゃないかなと思っています。
まさしくですね。
そうしたアドバンテージを持つ大人の特徴というところを、まさにこのテーマを体現していらっしゃる小泉さんにお伺いしようと言うウェビナーでございます。
なんだか恥ずかしいですね(笑)
小泉さん自身も学生時代アスリートとしてご活躍されてから、2021年にSHIBUYA CITY FCに加入されて、今では代表取締役CEOとしてご活躍されていますが、小泉さん、私との出会い覚えてます?
本当にちょうど2年ぐらいですよね?共通の先輩にお引き合わせいただいて。
僕が役員としてこのクラブに参画をしたのですが、代表になるタイミングで結構クラブ内での体制が変わったんですよね。そのタイミングで、ご相談させていただいた記憶があります。
覚えてくれていてよかったです(笑)
本題に入る前に、リスナーの方にSHIBUYA CITY FCさんを理解していただくために、いろいろ聞いていきたいのですが、まずは東京都社会人サッカーリーグ一部優勝おめでとうございます!
ありがとうございます!
実際1年間シーズンを戦ってみていかがでしたか?
いい結果で終われたことは嬉しいです。
ただ、実は東京都の大会を優勝してもまだ目標達成とは言えなくて。
他の関東の他県上位チームがみんな集まって、11月の1週目〜3週目に、16チームが集まってトーナメント戦を行い、3回連続で勝利した決勝進出2チームが昇格というレギュレーションなので、まだまだ喜べないというか…。
戦いはここからと言うところでして…。
ここからが勝負ということですね。
実は去年、東京都予選を3位で通過してこのトーナメントに参加したものの2回戦で負けてしまって本当に悔しい思いをしまして。
今年はリベンジの年と位置付け、東京都の一部を18試合戦って16勝2敗ということでかなりいい成績で優勝しました。こうした背景もあるので非常に緊張しております(笑)
そしてその次の戦いが、11/4、11/5、そして11/18、11/19であるんですよね。
18日の準決勝に勝つと、関東2部に昇格と。
はい。
なので決勝戦は勝っても負けても昇格が決まってるという状況ですね。
ちなみに、東京都社会人リーグの1部でいうとライバルチームはどこだったんですか?
本田圭佑さんがオーナーを務めているEDO ALL UNITEDですね。
今年はリーグ戦の初戦にEDO ALL UNITEDと対決をしまして、おそらく700~800人ぐらい観客が来てくださってすごく盛り上がった試合だったんですが、先制したものの先制点を決めたメンバーが途中で退場し、さらにその後もう1人退場しまして…。
壮絶な試合ですね…。
最後は9人対11人の戦いになり、2点取り返されて逆転負けをするという波乱の幕開けでリーグ戦が今年スタートしたということもあって、最終的に東京都3位で同じくトーナメント進出を決めたEDO ALL UNITEDさんが一番意識しているチームではあります。
実はこの後の2回戦でEDO ALL UNITEDさんとやる可能性がありまして(笑)
私もそれを先日知りましてドキドキしました(笑)
2戦目は多分EDO ALL UNITEDさんとやるんじゃないかななんて、勝手に予想もしています。
もしそうなれば盛り上がるなと思います。
とはいえ初戦も越谷FCという埼玉2位のすごくいいチームです。何とかEDO ALL UNITEDさんにリベンジしたいなという気持ちはありつつ、あまりそこに気持ちが持っていかれないようにしたいと思っています。
気が引き締まってますね、さすがです。
そして、SHIBUYA CITY FCのコンセプトや生い立ちをお聞きしたいのですが「渋谷から世界で最もわくわくするフットボールクラブを作る」というのがチームコンセプトなんですよね?
はい!
渋谷というと、グローバル的にも街の名前が知られている地域じゃないですか?
一方、サッカーという文化が連想されにくい街だとも思うのですが、そのあたりの思いも聞かせていただいていいですか?
アジアで一番強いサッカーチーム・アジアで一番かっこいいチームってどこだっけと言われたときに、SHIBUYA CITY FCの名前が挙がるような状態っていうのを、大体15年ぐらいの計画で考えてます。
おお、ビジョンが大きいですね。
今啓太さんにおっしゃっていただいたように、グローバルに見ても渋谷という街はとてつもなく大きなポテンシャルがあります。
特に東南アジアの国々からのリスペクトをすごく受けていて、シンプルに人気な街なんですよね。
そうですね。
もちろん高い壁なのは重々承知しています。
でも、渋谷から新しいフットボールのカルチャーを作りながら結果を出し、SHIBUYA CITY FCがアジアで一番かっこいいチームとして名前が挙がるような状態を作ることができれば、日本全国の色々なサッカーチームに良い影響を与えられたりとか、成功事例を横展開できるのかなと思ってます。
ワクワクしますね。
日本サッカー界の発展という文脈において、SHIBUYA CITY FCがたくさんの成功事例を作って、各Jリーグのクラブや地域のクラブにそれを展開したり共有することで、もっともっと日本サッカーが盛り上がるんじゃないかなと。
渋谷でそういうチームができたら、色々な意味で強い。
街として各所からのアクセスもいいですし、エンタメとしての力を最大限発揮できそうな感じがしますもんね。
それ以外に僕が大事にしていることで言うと、約30年前からJリーグが始まって以来、ファンやスタジアムに訪れる人たちの平均年齢が20歳近く上がっていますよね。
若い世代がJリーグを見に行かなくなっている現実問題があります。
そうですね。
そうなったときに「新しいサッカーの楽しみ方」とか「Jリーグってこうやって楽しめるんだ」とか「サッカーってこういう面白いスポーツなんだな」っていうのを、もう1回渋谷の街から再考するべきなんだと。
音楽とかダンスとか、ヒップホップカルチャーが渋谷の街から生まれてじわじわ全国に広がっていったように、渋谷でサッカーが流行ったら僕は全国でサッカーが流行ると思っているんです。
いい!すごくいい!
なので正直渋谷でサッカーチームができなくなったら、僕はもうサッカーチームの事業は撤退しますね(笑)
(笑)
もう諦めます。
やりたいことがもうそこなので。
なるほど。
ビジネスという要素もありつつも、もう少し抽象度高くカルチャーを作っていくというお話をされてましたけれども、カルチャーにしていくのは相当時間がかかるわけじゃないですか?
はい、覚悟をしています。
時間がかかることだと理解しながらも、人生は区切りがあったり、タイムリミットもあったりするじゃないですか?ということは常に身体的・心的・頭的にも…最前線で長期間活躍し続けなきゃいけない。そんな大人の像が今の小泉さんだと思うんですよね。
まだ35歳かもしれないし、もう35歳かもしれませんが、この35歳から今後さらに長期間活躍するというところの秘密に迫っていきたいなと思います
お願いします!
小泉さん自身が日常的に取り入れているコンディショニング術
それではトークテーマ①に移りたいと思います。
小泉さん自身が、日常的に取り入れているコンディショニング術を伺っていきたいのですが、小泉さんも私と同じくサッカーをずっとやってきたということもあって、昔からコンディショニングは大切だということを理解されていると思うのですが、どんなことをやってますか?
まず早起きですね。
早起き!
何時に起きます?
大体6時半から7時の間に起きます。正直早起きって言えるかわかんないのですが(笑)
でもベンチャー界隈でいうとみんな夜が遅くて朝も遅いので、渋谷の街の中では早いと思います(笑)
渋谷の街だとまだ帰ってない人いるんじゃないすかね?(笑)
つい先日、7時に渋谷に行って代々木公園をちょっと走りに行ったんですけど、朝の渋谷は静かでした。
静かですよね。
やっぱり動き出しが遅い気もします。
早起き以外は何かやられていますか?
これは身体の部分のコンディショニングというよりも、精神面的なコンディショニングに近いのですが、定期的にフットサルを仲間内でやっています。
普段からプライベートで仲良くする仲間と、仕事のこととか家のこととか、何も関係なくただサッカー楽しむみたいな空間が僕はすごく好きで。
それも一つのコンディショニングですよね。
ウェルビーイングだと思います。
本当に気の知れたただの友達というか、別に仕事の話を全然しないような関係の友達と馬鹿騒ぎするフットサルがやっぱり一番心身ともに自分のコンディショニングを高めてくれるなっていうのは、最近すごく感じていますね。
その仲間っていうのは、高校時代とかに一緒にサッカーやってた仲間なんですか?
地元の友達もいます。あとは渋谷で働いていたり、渋谷で会社を経営している同世代の仲間たちですね。その仲間がそれぞれの地元の友達連れてきたりとか、僕も小中一緒だったやつ連れてきてたりとか…。
最終的にはコミュニティやバックグラウンド関係ないメンバーでやっていることが多いです。
やっぱり勝敗にはこだわるんですか?
なんだかんだで結構熱くなっちゃうんすよね(笑)
これまでサッカーをちゃんと競技としてやっていたメンバーが集まっているので。結構レベル高くて、筋肉痛を2日ぐらい引きずるぐらい(笑)
なるほど。「早起きすること」と「心のケア含めてフットサルを真剣に楽しむ」ですね。
他はどうでしょう?
啓太さんとお会いするようになってからaub GROWを毎日飲んでいます。
朝子供を保育園に送ってから出社するのですが、その後8時から8時半の間ぐらいの間にオフィスに出社するといったルーティンで、オフィスに着いてすぐにaub GROWを飲みます。
おお〜!
毎日飲んでから仕事をスタートするのがかなり定着して来ました。
僕自身がコンディショニングで気をつけていることはこの3つぐらいかなと思います。3つ目が一番ちゃんと継続できてる可能性もあります(笑)
ありがとうございます!
みなさん、これは僕から言えって言ってる話じゃないですからね?笑
宣伝して媚び売ろうとしているとかではなく、事実としてちゃんと継続できているので!笑
ありがとうございます。嬉しいです。
逆に、これをするとコンディショニング悪くなる/崩すとか、そういうシーンはありますか?多分小泉さんは会食なんかもいっぱいあるんじゃないかなと思うんですけど…。
まさに会食が続くと崩しやすくなりますね。
僕はお酒をそんなに飲む方ではないのですが、やっぱり立場がら会食の数がすごく多くて。人と会って話すのが楽しくて仕方ないので苦ではないのですが、とはいえ夜遅くにご飯食べたりお酒飲んだりすると、身体に良くないなとは思ってます。それが身体にも出てきましたね。
とはいえ会社を経営していると、断れなかったり、ビジネスチャンスみたいなものを伺ったりっていうところもありますもんね。
そうですね。
最近は啓太さんが毎朝走ってるのをInstagramのストーリーズで観て「ああ、自分もやらなきゃ」っていつも思うんですけど…(笑)
一緒に走りましょうよ!笑
やっぱりコンディショニングを整えるっていう観点で人間がやらなきゃいけないことって「食事・休息・運動」の3つなんですよね。この3つをちゃんとするだけで全然変わる。
それが理想ですよね。
そこに、もう少し価値を加えて、例えば食事であれば栄養素が高いもの食べたり、運動であれば仲のいい友人とボールを蹴ったりすると、心のコンディションも整っていくんですよね。
それを痛感してきましたね。
頑張るのはいいことなんですけど、やっぱりハードワークばっかりしすぎていても今度は回復ができないじゃないですか?
回復にも2種類あって、身体を回復させることと同時に、心や頭も回復させないといけない。そういう意味では、先ほど小泉さんの話ですごくいいなと思ったのが「ただ単純に自分が楽しむことをする」「馬鹿騒ぎして体動かす」みたいな回復の仕方。ここのマインドセットが上手だなって思いましたね。そうやって自分の心を保ってるみたいなところを含めて。
ありがとうございます。
僕は本当に大雑把な性格で、日々コツコツ続けるみたいなことが本当に苦手なんです。なので、楽しい場所に自分から身をちゃんと置いたり、そういう環境設定を自分で作って飛び込んでいかないといけないなっていうことは日々意識しています。
素晴らしい。
あと毎日継続できるかという意味では、aub GROWを摂取していて思うのは「美味しくなかったら絶対続かないな」っていうのは正直あります。
本当にそうですよね。
食事とか、サプリメンテーションとかは特に。
当たり前ですが、結局は何事も継続することが本当に大事だと思うんですよね。
僕も20代いろんなことに挑戦していました。でも、ジム契約したけど全然いけなかったとか、パーソナルつけたけどお金だけ払って終わっちゃったとか…そういう恥ずかしいことをかなりやっちゃった経験もしていて。
だからこそ「どうやったら自分がご機嫌の状態で、コンディショニングをキープできるか」みたいなところが、最近はちょっとずつわかってきました。
自分がご機嫌の状態でコンディショニングをキープする方法をきちんと言語化しておくことは非常に大事ですよね。
私の若い頃先輩たちがよくお酒とか飲みに行くときについていかなきゃと思って連れて行ってもらっていたんですよね。でもすぐに辞めました。
それはどうしてですか?
先輩はうまくできるんですよ。でも自分は何かコンディションが狂う。だんだんと「この先輩達の真似をしていたら、僕はいつまでたってもこの人たちを抜けないな」と思ったんです。
先輩がやっているから自分も大丈夫とかじゃなくて、自分自身のなりたい姿とか、こういう状態であればご機嫌をキープできるとか、そういうものにフォーカスするようになったら、これまで悪かったことがうまくいくようになった。最終的にはその先輩たちを追い抜けるようになったっていう原体験があるんです。
勉強になります。
ちなみに面白い質問をいただいてまして。
「上手くても長期間コミットできない選手やパフォーマンスを発揮できずに退団する選手はおそらくいらっしゃると思うのですが、そういう方はどういう特徴を持っているのでしょうか?」
という質問なのですが、いかがですか?
SHIBUYA CITY FCの例で言うと、例えば阿部翔平選手という、名古屋グランパスでストイコビッチさんが監督をやられていたときにJ1優勝経験のある選手が今うちのチームに在籍をしていたりとか、マリノスやフロンターレ・セレッソ・ファジアーノなどで活躍した田中裕介さんという方が、執行役員として参画していただいていたり。トップのレベルを知るベテランが何人かいるんですね。
豪華な名前。
彼らを見ていると、もう本当に答えはシンプルで、日々身体の状態を見ながらコンディショニングを気遣ってやっているかどうかに尽きるなと思っています。
当たり前のことを、当たり前にやるですね。
30歳を超えて年を重ねれば重ねるほど、パフォーマンスを維持することってすごく難しくなってくると思うのですが、新しい情報をちゃんと仕入れて、適切な情報を選択をして日々の生活で実践している姿を見ると本当に尊敬しますね。
そしてそういった意識が高い選手が、長期間現役としてプレーしているのを肌で感じています。
これは面白いですね。
いいこと聞いた。
一方実はうちのチーム、平均年齢24歳なんです。
おお!若い!
28人中大卒3年目以内の選手が21人在籍しているのですが、その世代だとやっぱりコンディショニング気にしてないというか…。何とかなっちゃう世代ではあるじゃないですか?
そうなんだよね。無理が効く年齢ではありますよね。
だからこそ、ベテランの姿を見てコンディショニングは早い方がいいことに気づいてほしいと思っています。
若いうちから習慣として積み重ねられる選手が、きっと長期間にわたってパフォーマンスをキープできるんじゃないかなっていうのは、僕自身も雑なコンディショニングをしてきてしまったせいで、サッカー選手として花咲かなかったこともあって、彼らを見ていて差を感じているので。
どれだけ未来に投資できるかだと思うんですよね。
自分が将来どういうふうになりたいのかっていう未来像に対して、現実がどうなのかを言語化し、その差を埋めるために今できることを精一杯やる。未来から逆算して行動する。それをコツコツやるだけなのかなって思いますよね。
間違いないですね。
大人になっても本気で夢や目標に取り組む人の共通項
ありがとうございます。では次にトークテーマ2に移りたいと思います。
「大人になっても本気で夢や目標に取り組む人の共通項」ということなんですけれども、小泉さんが思う大人になっても本気で夢や目標に取り組む人の共通項を教えていただきたいです。
僕は2つあるなと思っています。
2つ?
一つは、夢や目標のサイズ感。
言い換えると、まだ誰もやっていないとか、とんでもなく高い壁だけど本気で成し遂げたいと言った、いわゆるすごく大きな目標を掲げている人。そういう人たちは周りからすると魅力的ですし、たくさんの人を集めて、夢を成し遂げていく人はそう言った共通点があるなと。ビジョンの大きさみたいなところが大事なのかなと思っています。
小泉さんがまさしくそうですよね。
いろんな業態・マーケットの経営者の人たちと話すと、やっぱり語ってる夢が大きいなと毎回思います。「こう言う人たちに人は集まるんだろうな」って言うのはすごく感じていて。
2つ目は、目標を達成するための解像度をとにかく上げ続けている人。
語るだけじゃなくて、現実に落とし込んでいる人ですかね?
まさにです。
デカい夢や目標を達成するために、どういう人を巻き込む必要があって、何をやらなければいけないかという解像度をひたすら上げ続けられる人。この解像度が上げ続けられる人は、ちょっとうまくいかないことがあってもモチベーションが下がったりせずに、むしろ糧となって次どういうふうにすればいいかっていう思想でいられるので、失敗を失敗と思わない人たちがすごく多いなと思っています。
そう言う人って目がキラキラしてますよね。
僕は小泉さんと初めて会った時思ったんですよ。まっすぐだなっていうのと、キラキラしてるなって。
本当ですか?(笑)
ぶっちゃけ最初SHIBUYA CITY FCの話を聞いたときに「渋谷でサッカーチーム?嘘でしょう?」って思ったんです。
僕が思う「大人になっても本気で夢や目標に取り組む人の共通項」で言うと、周りの人が「いやいやいや無理でしょ」とか、「いやちょっとそれ常識的に考えると難しくない?」とか、そう言われてしまうことでも打破できると本気で思っている人。何か言われても「いや、やるんですよ!」みたいな。そういう人たちなんだなって僕は思っていて。
そうですね。
それを、小泉さんと一番最初に会ったときに思ったんですよね。
えー!
めちゃめちゃ嬉しいんですけど!(笑)
いい意味でこの人ちょっと頭おかしいなみたいな(笑)
でも今こうやって一歩ずつ階段を上って、現実を作ってらっしゃるじゃないですか。
まだまだですが、着実に進んでいますね。
行政や地域との関係性とか、サッカー界の歴史とかしがらみとか…
普通に考えるとかなり難易度高そうだなと思うけれども、それすらもやっちゃうんだろうなみたいな雰囲気が、小泉さんにはあります。
嬉しいです。
僕自身決めてることというか、これでしか戦えないと思ってるのは「周りの人たちに協力してもらうこと」だと思っていて。
なるほど。
まだまだ資金も実績もないですし、スキルとして何が優れてるかというとあんまり優れてるものも正直ないと自分では思っています。
それでも今まで何者でもなかった僕が、こうやって啓太さんのウェビナーに出させていただくとか、チームの監督に去年はサッカー界のレジェンドである戸田和幸さん、今年は増嶋竜也さんが引き受けてくださったり。これまで各界の第一線で活躍していた人たちが面白いって言ってくださるプロジェクトを、本気でできると思って語ることしかないなと思っていて。
それをやり続けていると、だんだん周りにいる人たちのレベルが自分より圧倒的に上の人たちばかりになって、気づいたらいろんな業界の用語とか、ビジネスのことがわかるようになってきたりとか。
いやーいいですね。
本当にそれの繰り返しなんです。
だから会食もたくさん入れているんです(笑)
そういうことですね(笑)
渋谷というグローバルな街のドメインと、サッカーという世界で人気のスポーツを掛け合わせたら、どの事業にも優るわくわくを作れるという確信があります。
それをとにかく楽しそうに語る。というより実際楽しいと思ってやっているので、自分たちが持ってるポテンシャルを正直に話せば皆さん本当に応援してくださるなっていうのを実感しています。
もしかするとトークテーマ2の「大人になっても本気で夢や目標に取り組む人の共通項」の解は、「たくさんの人を巻き込む能力がある」かもしれないですね。
確かにそうかもしれません。
やっぱり夢だけ語っているけど実現可能性がないと思われてしまう人には集まってこないですからね。
間違いないですね。
SHIBUYA CITY FCの例でいうと、僕はまずプロサッカーチーム全チームの売り上げやポートフォリオを洗い出したんですよね。そうした競合調査をした上で「この売上規模はSHIBUYA CITY FCだったら絶対に超えられるよな」という、きちんと根拠のある自信が算出できているんです。
そうした背景もあって、東急さんやNewERAさんと言った、いわゆる大企業の方々が応援してくださってることにも繋がっていると思っています。我々のスポンサー一覧を見ていただくと「あれ?このチーム本気だな」と伝わるみたいな。
話が逸れましたが、そうやって解像度を上げていくことによって「ただ夢を語ってるだけじゃないな」と周りが思ってくださることをちょっとずつわかってきたかなと思いますね。
SHIBUYA CITY FCが作りたい未来と、コンディショニング
最後のトークテーマに移りたいと思います。
「SHIBUYA CITY FCが作りたい未来とコンディショニング」ということなんですけれども、改めてSHIBUYA CITY FC、今後どんなクラブになる未来を描いていますか?
本当にシンプルにまとめると、「新しくて、面白くて、かっこいいチーム」です。
わかりやすい!
つまり、ファン・サポーターがSHIBUYA CITY FCを応援することが誇りに思える状態。
我々が無理だと言われていた大きな夢とか目標をどんどんどんどん実現していくことができれば、このチームを応援してくれている人たちの人生が豊かになる。これが一番僕のやりたい事なんですよね。
めっちゃいい…。
まだまだ道なかばですが、今でも「大きな夢を見させてくれてありがとう」って友達に言ってもらえたりするんです。
チームにも段々とファンサポーターがつき始めているのですが、彼らが「この時期から応援していたら、Jリーグに参入したとき周りにめちゃくちゃ自慢できるな!」みたいなことを皆さん言ってくれるんです。嬉しいですよね。その規模がどんどんどんどん、濃度はそのままに大きくなっていくとすごくいいなと思っています。
濃度がそのままにって言うのがまた小泉さんらしいですね。
そして、そう言う人たちが求めているものは「新しくてかっこよくて面白いチーム」だと思っているんです。
他のチームと全然違う切り口で面白さを提供できるチームになりたいなと思っています。
僕は、どこまでいってもスポーツはコミュニティだなと思っています。何かしらの共通点があって、それに対して人が集まってくる。
そう言う意味で言うと渋谷という街は小泉さんがおっしゃるように、「新しい」「かっこいい」というワードが、これまでにない時代の先端を感じさせるみたいなところもあって、わかりやすいキーワードでいいですよね。
そうですね。
なので、コンディショニングに関しても、過去の常識にとらわれず、新しいことや本質的なことにちゃんと向き合っていくチームでありたいです。
過去をリスペクトしつつも、時代に合わせた本質を問い続ける必要がありますよね。
実際SHIBUYA CITY FCの選手の中にも、摂取する食事やサプリメント、トレーニングメニューといったことに最先端の情報を取り入れて実践している選手が何人かいるんですよ。それをチームの当たり前にしなきゃいけないなと思っています。
これまで当たり前とされてきたことが本当に本質的なのかを多方面から問い続けて実践できる組織をつくります。
我々AuBも科学的なアプローチをしている中で「実際たかだかサプリメントでしょ?」と思われることもしばしばあるのですが、実際僕らはデータをきちんと取りながらやっています。
定性的ななんとなく良さそうではなく、本質的な情報を届けたいと思っているので。そういう意味ではSHIBUYA CITY FCと一緒に何かできたら面白いですね!
ぜひご一緒したいです!
選手たちの腸内細菌のデータ取りとか含めて、やれることは多そうですね!
そうしたら最後に質問にお答えしましょう。「SHIBUYA CITY FCの選手の在籍基準に、技術面以外で重視している要素はあるでしょうか?」とのことなのですが、技術面以外で重視していることはありますか?
抽象的に言えば「人間性」ですね。
当たり前かもしれないですが、「ありがとう」と「ごめんなさい」をちゃんと言うみたいなところが一番重要だと思っています。
サッカーが上手いとかよりも大事ですよね。
この環境でお金をもらってサッカーができてるというのは、本来このカテゴリーでは基本的にあり得ないことなので。その現実を作ってくれているのはスポンサーの方々や、地域で応援してくださってる人達のおかげ。そういう人達に支えられて今の自分達があるので、それを理解して感謝の気持ちを持ちながら日々の行動を選択しようと。
「この人たちがいなかったらそもそもサッカーできないんだからね」と言う現実をちゃんと見れる選手たちを育てて行かなきゃいけない自負があります。このカテゴリーから、みんながプロになれるわけじゃないじゃないので。
シビアな世界ですもんね。
今年や来年に契約満了になってしまう選手もいるかもしれない。もうサッカーが続けられないとなったときには当然社会に出なきゃいけないわけで。
だからこそきちんと社会で生きていくことの現実を伝える。こうやって言うとちょっと説教じみてて親父臭くて嫌なんですけど(笑)
いやいや、大事ですよ。
そういう背景から、僕はピッチの部分や技術面のことは選手達と全く話さないのですが、逆に「何故SHIBUYA CITY FCがいろんな人に興味を持ってもらっているのか」であったり、「なぜ今、サポートしてくださってるのか」という部分を伝えています。
例えば、普段使っている営業資料を見せたり。そうした機会はできるだけ多く作っているつもりです。
人間性の部分…大事ですよね。
現役を退いた後の人生も長いですし。今は平均年齢が24歳でJリーグまで最短で4年。目標通りトントン拍子に行ってもその選手達は28歳。30歳近い年齢なっていますもんね。
はい、もう若手ではないですよね。
サッカーを引退しても違うフィールドで長期間活躍して欲しいです。だからこそ、コンディショニングも別にサッカーだけに活きるわけではなくて、人生において活かせるものなので。そう言うところに気を配れる選手を育てていけるようなチームにできるかが僕にはあります。
SHIBUYA CITY FCのこれからの飛躍が本当に楽しみですね。
そして最後の質問にお答えするのですが…。
「AuBとSHIBUYA CITY FCは協業する予定はあるのでしょうか?」ということもありますけれども…。はい、可能性は十分にありますので、皆さんお楽しみにしていてください(笑)
ぜひお願いします!笑
それではみなさま、本日はgoodcho live nowにお越しいただきありがとうございました。
SHIBUYA CITY FCにはこれからさらに飛躍していただき、世界で最もワクワクするフットボールクラブになってもらいたいなと思っております!短い時間でしたけれども小泉さん、本当にありがとうございました。またよろしくお願いします!
編集後記
SHIBUYA CITY FC代表の小泉さんの考える「大人になっても本気で夢や目標に取り組む人の共通項」は、サッカーをやっている/いないに関わらず全ての人が納得の内容だったのではないでしょうか?
渋谷からJリーグという壮大なビジョンを掲げ、「新しくて、面白くて、かっこいいチーム」を作るために日々奔走する小泉をさんを見ていると、なんだか応援したくなる。そんなお人柄を感じました。
いつかSHIBUYA CITY FCがJリーグ、そしてアジアで一番かっこいいクラブになった時に「代表の小泉さんにgoodcho live now!へ出演してもらったことがあるんだぜ!」と自慢できることを楽しみにしながら、これからも応援させていただきます。